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Wister系雄性ラット摘出心を用い, isolated working heart modelで, 常温虚血実験を行い, 虚血時間, 心筋保護液注入回数とCa拮抗剤投与の影響について検討した. 虚血時間, 心筋保護液注入回数によりA群：30分虚血St.Thomas液（STS）1回注入, B群：60分虚血STS2回注入, C群：60分虚血STS4回注入の3つの異った虚血心筋障害モデルを作成, STSに0.5μmol/Lのdiltiazemを添加した治療群をA‐D, B‐D, C‐D群とし, その有効性を虚血後心機能, 再灌流時CPK値を指標として比較検討した. STS2回注入, 60分虚血のB群では, STS1回注入, 30分虚血のA群と比較して, 心機能の回復は極めて不良で, STS4回注入により有意の改善がみられた（p＜0.05）. STSにdiltiazemを加えたA‐D群ではA群と比較して回復率の改善が得られ, Ca拮抗剤の心筋保護効果が認められたが, 60分常温虚血のB‐D, C‐D群では虚血後心機能, CPK値にB, C群と有意差なく, Ca拮抗剤の心筋保護効果は認められなかった. |
