| Title ： |
心外型非破裂性巨大Valsalva洞動脈瘤―1手術例及び文献的考察― |
| Subtitle ： |
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| Authors ： |
水島恒和, 高橋俊樹, 島崎靖之, 佐藤尚司, 中埜粛, 松田暉 |
| Authors（kana） ： |
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| Organization ： |
大阪大学医学部第1外科 |
| Journal ： |
日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： |
44 |
| Number ： |
2 |
| Page ： |
202-207 |
| Year/Month ： |
1996 / 2 |
| Article ： |
報告 |
| Publisher ： |
日本胸部外科学会 |
| Abstract ： |
外科治療の対象となるValsalva洞動脈瘤の多くは心腔内に発育した破裂型であり, 心腔外に突出した非破裂型は少ない. 今回, 若年者に発症した心外型非破裂性Valsalva洞動脈瘤の1例を経験した. 症例は24歳, 男性. blue sclera, 皮膚・関節の過伸展を有する. 主訴は胸部異常陰影. 他院での縦隔腫瘍診断下の開胸術中に体位変換に伴う急性循環不全を生じ, 巨大動脈瘤と判明し当院に緊急搬送となった. 大動脈造影にて大動脈弁上部より右下方へ突出する径14cmの巨大瘤を認めた. 手術は瘤開口部パッチ閉鎖, 瘤切除, 縫縮を行った. 瘤は右冠尖洞に約2cm径の入口部を有し, 瘤壁外側を冠状動脈が走行していた. 瘤壁の組織所見は大動脈壁の内膜肥厚と中膜壊死を認めた. 以上より本症を右冠洞に発症したValsalva洞動脈瘤と診断した. 心外型非破裂性Valsalva洞動脈瘤の中でも若年者の巨大瘤は特にまれであり, 本例ではEhlers‐Danlos症候群との関連が示唆された. |
| Practice ： |
臨床医学：外科系 |
| Keywords ： |
Valsalva洞動脈瘤, 右冠状動脈閉塞, 低心拍出量症候群, Ehlers‐Danlos症候群 |
