アブストラクト(44巻2号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 左胸腔へ破裂した横隔膜気管支嚢腫の1例
Subtitle :
Authors : 和泉裕一, 羽賀将衛, 内田恒, 浅田秀典, 久保田宏
Authors(kana) :
Organization : 名寄市立総合病院第2外科
Journal : 日本胸部外科学会雑誌
Volume : 44
Number : 2
Page : 208-211
Year/Month : 1996 / 2
Article : 報告
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 左胸腔内へ破裂を来した横隔膜気管支嚢腫の1例を経験した. 症例は56歳, 女性. 心窩部痛を主訴に来院した. CT検査で後縦隔に腫瘍の存在が認められ精査を進めていたが, 胸痛と共に左胸腔に破裂し胸腔ドレナージを施行した. 腫瘍は著明に縮小し悪性所見を認めないことから一旦は経過観察となったが, 6カ月後に再度腫瘍の増大を認め手術を行った. 腫瘍は横隔膜から発生した嚢腫であったが, 病理組織所見から気管支嚢腫と診断された. 文献的には本邦の横隔膜気管支嚢腫の報告は自験例を含めて7例で, 本症例のように組織学的に気管支構成成分をすべてそろえているのは3例のみであった. また, 臨床経過において気管支嚢腫の胸腔内への破裂はまれである.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords : 気管支嚢腫, 横隔膜腫瘍, 胸腔鏡
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