アブストラクト(44巻4号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 冠状動脈バイパス術前のduplex scanningによる頸動脈screeningの有用性の検討
Subtitle :
Authors : 福田幾夫, 大内浩, 佐藤雅人, 佐藤藤夫, 和田光功*
Authors(kana) :
Organization : 筑波メディカルセンター病院心臓血管外科, *筑波メディカルセンター病院放射線科
Journal : 日本胸部外科学会雑誌
Volume : 44
Number : 4
Page : 478-483
Year/Month : 1996 / 4
Article : 原著
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 冠状動脈バイパス(CABG)術前に頭蓋外内頸動脈の超音波検査により脳血流の評価を行い, 待機的CABG 71例中9例12.7%に中等度以上の内頸動脈狭窄を見いだした. 内頸動脈狭窄合併例では糖尿病合併例, 脳血管障害の既往を有する例が非合併例に比して有意に高率であった. 脳血管造影上90%以上の狭窄を有するものは3例で, 2例に頸動脈内膜摘除術を同時に行い, 1例は片側完全閉塞例で, 体外循環灌流圧を維持することにより脳合併症なくCABGを行うことができた. 対象例71例中手術死亡, 脳合併症とも認めた症例はなかった. 本法はCABG症例において術後脳合併症予防のための戦略をたてる上で有用な方法である.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords : 冠状動脈バイパス術, 頭蓋外内頸動脈閉塞, 術後脳合併症, 超音波血流検査, duplex scanning
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