| Title ： |
急性側壁心筋梗塞に併発した左室自由壁破裂の1救命例 |
| Subtitle ： |
症例 |
| Authors ： |
井村肇, 加瀬川均, 島村吉衛, 維田隆夫, 万納寺栄一, 川瀬光彦 |
| Authors（kana） ： |
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| Organization ： |
榊原記念病院外科 |
| Journal ： |
日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： |
44 |
| Number ： |
4 |
| Page ： |
511-515 |
| Year/Month ： |
1996 / 4 |
| Article ： |
報告 |
| Publisher ： |
日本胸部外科学会 |
| Abstract ： |
急性心筋梗塞後に発症する左室自由壁破裂はポンプ失調に次いで頻度が高く, 最も重篤な合併症の1つである. この中でも特に救命困難とされるblow out型破裂症例を経験し救命に成功した. 症例は64歳, 女性. 意識消失, ショック状態にて心臓マッサージを受けながら搬送されてきた. 心電図所見から下壁及び側壁の急性心筋梗塞と診断された. 来院後カテコラミンの投与により血圧は60mmHg台まで上昇し, 意識も回復したため検査目的でカテーテル室へ収容したところ再び意識消失し, electromechanical dissociationの状態となった. 直ちに胸骨正中切開し心臓マッサージを行いながら人工心肺を開始, 心停止下に穿孔部の修復を行った. 術式はパッチ法とフェルトストリップを用いたサンドイッチ法を併用し止血及び左室の容量保持を図った. この方法により修復部からの出血もなくまた, 術後造影での左室容量は十分に保たれていた（LVEDVI＝130）. 患者は軽い脳合併症のため, 第43病日に転院となったが現在では社会復帰している. |
| Practice ： |
臨床医学：外科系 |
| Keywords ： |
急性心筋梗塞, 左室自由壁破裂, blow out型 |
