アブストラクト(44巻4号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : Dumbbell型腫瘍を呈した肋骨原発軟骨肉腫の1例
Subtitle : 症例
Authors : 堀尾裕俊, 野守裕明
Authors(kana) :
Organization : 東京都済生会中央病院外科
Journal : 日本胸部外科学会雑誌
Volume : 44
Number : 4
Page : 519-523
Year/Month : 1996 / 4
Article : 報告
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : Dumbbell型腫瘍を呈した肋骨原発軟骨肉腫を経験した. 腫瘍は左第8肋骨肋骨角部より発生し, 大部分は胸腔側に発育し, 一部椎間孔と肋間筋に侵入するように存在した. 骨破壊像と考えられる所見も認められたため, 悪性神経原性腫瘍を疑い, 手術を施行した. 術中迅速診断では軟骨腫の診断であったが, 術後最終診断はgrade 1の軟骨肉腫であった. かかる発育形態を示す肋骨原発軟骨肉腫は極めてまれであり, 画像診断上も興味深く, その診断と治療上の問題点について文献的考察を加えた. 本邦において肋骨原発軟骨肉腫はまれな疾患で, そのほとんどは前胸壁に発生する. 今回われわれは胸部異常影で発見され, dumbbell型の神経原性縦隔腫瘍の術前診断で切除した肋骨原発軟骨肉腫の1例を経験したので, 若干の文献的考察を加えて報告する. 「症例」症例:43歳, 男性. 主訴:左胸部異常影. 既往歴, 家族歴:特記すべきことなし.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords : 軟骨肉腫, 胸壁, 肋骨, Dumbbell型腫瘍, 縦隔腫瘍
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