アブストラクト（44巻4号：日本胸部外科学会雑誌）
| Title ： | 僧帽弁置換術後16年後に左房内遊離球状血栓を来した1治験例 |
|---|---|
| Subtitle ： | 症例 |
| Authors ： | 飯田充, 塩野元美, 進藤正二, 秋山謙次, 八木進也, 瀬在幸安 |
| Authors（kana） ： | |
| Organization ： | 日本大学医学部第2外科 |
| Journal ： | 日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： | 44 |
| Number ： | 4 |
| Page ： | 539-544 |
| Year/Month ： | 1996 / 4 |
| Article ： | 報告 |
| Publisher ： | 日本胸部外科学会 |
| Abstract ： | 症例は55歳, 女性. 主訴は呼吸困難と全身倦怠感. 1978年に僧帽弁置換術, 三尖弁縫縮術を施行し, 外来経過観察中であったが, 16年後に僧帽弁位人工弁流出側狭窄と, 三尖弁閉鎖不全症を来し, 巨大左房と左房内遊離球状血栓を生じ, 血栓摘出術と再僧帽弁置換術, 三尖弁置換術を施行した. 術後は順調に経過し, 現在外来経過観察中である. 遊離球状血栓はまれな疾患であり, 僧帽弁置換術後に生じた報告は本邦2例のみであった. 遊離球状血栓は突然死の報告もあり, 緊急手術により摘出することが必要である. 遊離球状血栓はまれな疾患であり, 弁置換後の発生は, 本邦では2例の報告のみである1）2）. 今回われわれは, 僧帽弁置換術, 三尖弁縫縮術後16年後に僧帽弁位人工弁流出側狭窄と, 三尖弁閉鎖不全症を来たし, 巨大左房と左房内遊離球状血栓を伴った症例に対し, 血栓摘出術と再僧帽弁置換術, 三尖弁置換術を施行したので若干の文献的考察を加えて報告する. |
| Practice ： | 臨床医学：外科系 |
| Keywords ： | 巨大左房, 僧帽弁置換, 遊離球状血栓 |
