アブストラクト（44巻4号：日本胸部外科学会雑誌）
| Title ： | 急性期に手術を行った非穿通性心外傷による単独心室中隔穿孔の1例 |
|---|---|
| Subtitle ： | 症例 |
| Authors ： | 饗場正宏, 高場利博, 山田眞, 村上厚文, 関口茂明, 李雅弘* |
| Authors（kana） ： | |
| Organization ： | 昭和大学医学部外科, *城山病院 |
| Journal ： | 日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： | 44 |
| Number ： | 4 |
| Page ： | 548-552 |
| Year/Month ： | 1996 / 4 |
| Article ： | 報告 |
| Publisher ： | 日本胸部外科学会 |
| Abstract ： | 症例は22歳, 男性. 乗用車運転中に街路樹に激突してハンドルで前胸部を強打した. 救急病院受診時に心雑音はなかったが, 翌日よりスリルを伴う収縮期雑音を聴取した. 心臓超音波検査で単独心室中隔穿孔と診断, 受傷4日で手術を施行した. 欠損孔は35×35mmであった. 急速に発生した大量の左右短絡により術前から両心不全, 肺, 肝, 腎不全を惹起し, 重篤なショックが遷延した. 術後は著明な心肺機能の改善が見られIABP, 呼吸器からも離脱したが, 術後5日に肝不全で死亡した. 後天性に発生する心室中隔穿孔は急性心筋梗塞に続発するものがよく知られているが, まれには外傷によっても発症する. われわれは交通事故により発症した非穿通性の単独心室中隔穿孔を経験したので報告する. 「症例」症例：22歳, 男性. 主訴：ショック. 既往歴：特記すべきことなし. これまで心雑音, 心疾患を指摘されたことはない. |
| Practice ： | 臨床医学：外科系 |
| Keywords ： | 非穿通性心外傷, ハンドル外傷, 単独心室中隔穿孔, 急性期手術 |
