| Title ： |
閉塞性肥大型心筋症を伴う不安定狭心症に対して経大動脈弁的心筋切除術, 冠状動脈バイパス術を同時施行した1例 |
| Subtitle ： |
症例 |
| Authors ： |
松居喜郎, 須藤幸雄, 瀧上剛, 石井浩二, 安田慶秀, 佐久間哲* |
| Authors（kana） ： |
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| Organization ： |
北海道大学医学部循環器外科, *北海道勤医協中央病院循環器内科 |
| Journal ： |
日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： |
44 |
| Number ： |
4 |
| Page ： |
570-574 |
| Year/Month ： |
1996 / 4 |
| Article ： |
報告 |
| Publisher ： |
日本胸部外科学会 |
| Abstract ： |
症例は65歳, 男性. 前胸部圧迫感, めまいを主訴とし, 精査にて閉塞性肥大型心筋症に合併した冠動脈左主幹部入口部病変による不安定狭心症の診断にて緊急手術を施行した. 手術は経大動脈弁的心筋切除術と冠状動脈バイパス術を同時施行した. 術後急性期は左室流出路に軽度の圧較差の残存を認めたが術後3ヵ月には圧較差もなくSAMも消失し, 元気に生活している. 冠状動脈バイパス術に閉塞性肥大型心筋症に対する外科治療を同時施行した報告は, 本例が本邦では第1例目である. 肥大型閉塞性心筋症（以下hypertrophic obstructive cardiomyopathy, 以下HOCM）は, 心室中隔の大動脈下部, ないし中間部に非対称性の肥大を認め収縮期に左室流出路閉塞を示す疾患であるが, 冠状動脈狭窄とは, ともに胸部圧迫感, 胸痛を主訴とするため鑑別は困難である. また両者が合併することは極めて稀であり, その診断, 治療には種々の問題が生じる. |
| Practice ： |
臨床医学：外科系 |
| Keywords ： |
閉塞性肥大型心筋症, 狭心症, 冠状動脈バイパス術, 心筋切除術 |
