アブストラクト(44巻5号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 心房内導管としてゼラチン処理人工血管(GELSEAL(R))を用いたTotal Cavopulmonary Connection
Subtitle :
Authors : 岩谷文夫, 丹治雅博, 小野隆志, 津田晃洋, 星野俊一
Authors(kana) :
Organization : 福島県立医科大学心臓血管外科
Journal : 日本胸部外科学会雑誌
Volume : 44
Number : 5
Page : 653-658
Year/Month : 1996 / 5
Article : 報告
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : Total Cavopulmonary Connectionにおいて, 人工血管を導管として使用する場合, その材質の選択は重要である. 症例は7歳, 女子. ゼラチン処理人工血管(GELSEAL(R))を用い心房内導管を作成, 安定した結果を得ているので報告する. 本法を行う場合, 静脈血のスムーズな肺動脈への誘導が重要であり, 人工血管使用の利点もそこにあるが, GELSEAL(R)は柔軟で縫合しやすく, 均一な擬似内膜の形成が期待できるため, 選択した. しかし, 右心系に用いた場合の長期開存性に関しては未知の部分も多いため, 適切な抗凝固療法と共に慎重な経過観察が必要と考えている. Total Cavopulmonary Connectionを行うにあたって心房内外導管として人工血管を選択する場合, 人工血管の材質の選択は重要である. 今回, われわれはゼラチン処理人工血管(GELSEAL(R))を用いて本法を行い安定した結果を得ているので報告する.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords : Total Cavopulmonary Connection, 心房内導管, ゼラチン処理, 人工血管, ゼロポロシティ
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