| Title ： |
外科的治療が奏効した食道癌術後再建胃管-気管支瘻の1例 |
| Subtitle ： |
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| Authors ： |
小島雅之, 日月裕司, 加藤抱一, 近藤晴彦, 渡辺寛 |
| Authors（kana） ： |
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| Organization ： |
国立がんセンター中央病院外科 |
| Journal ： |
日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： |
44 |
| Number ： |
5 |
| Page ： |
668-672 |
| Year/Month ： |
1996 / 5 |
| Article ： |
報告 |
| Publisher ： |
日本胸部外科学会 |
| Abstract ： |
症例は67歳, 男性. 1983年2月に頸部胸部食道多発癌に対し非開胸食道抜去による下咽頭喉頭食道全摘術及び後縦隔経路全胃挙上による咽頭胃吻合, 永久気管瘻造設術を行った. 術後11年間無再発で経過していたが, 1994年7月, 永久気管瘻より食物排出が出現, 内視鏡検査にて良性潰瘍穿通による再建胃管-右主気管支瘻と診断された. 保存的治療では治癒傾向見られず外科的に治療することとした. 右開胸にて病変部に到達し再建胃管と右主気管支とを剥離し, それぞれの瘻孔の閉鎖を試みた. 再建胃管の欠損部分は層々に縫合しえたが気管支膜様部の欠損部分は周囲が脆弱であったため可及的に縫合した後, 奇静脈弓有茎弁で履うようにして補強し閉鎖, 治癒しえた. 治療法選択及び手術手技の工夫の上で興味深い症例であり本症の成因とあわせ検討を加え報告する. 食道癌術後の再建胃管に発生する消化性潰瘍は比較的頻度の低い合併症である. |
| Practice ： |
臨床医学：外科系 |
| Keywords ： |
再建胃管潰瘍穿通, 胃管気管支瘻, 食道癌術後合併症, 奇静脈弓有茎弁 |
