| Title ： |
胸部下行大動脈吻合部瘤破裂を併発し, 被覆大網を切除した左主気管支断端瘻の1例-術後早期及び晩期の大網機能について- |
| Subtitle ： |
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| Authors ： |
尾崎真一*, 中西良一*, 鬼村修太郎***, 徳永裕之**, 安元公正* |
| Authors（kana） ： |
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| Organization ： |
*産業医科大学第2外科, **八幡愛和病院, ***門司緑ケ丘病院 |
| Journal ： |
日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： |
44 |
| Number ： |
5 |
| Page ： |
687-690 |
| Year/Month ： |
1996 / 5 |
| Article ： |
報告 |
| Publisher ： |
日本胸部外科学会 |
| Abstract ： |
難治性膿胸や気管支断端瘻の治療に有茎大網弁被覆はしばしば有効である. 今回われわれは, 胸部下行大動脈瘤人工血管置換術の既往を持ち, 左肺化膿症にて肺摘除施行後に気管支断端瘻を合併した症例に対し, 有茎大網弁被覆を行った. 約1年後に, 吻合部瘤破裂を合併したが, 胸腔内に充填された大網により血腫の拡大が防止され救命されるというまれな症例を経験した. 吻合部瘤破裂の手術時, 大網弁は除去されたが, 手術後1年以上気管支断端瘻の再発を認めず, 現在外来通院している. 今回この症例に関し, 特に被覆大網の機能について文献的考察を加え報告する. 症例 症例:72歳, 女性. 主訴:左側胸腹部痛. 既往歴:1963年子宮筋腫に対し手術施行した. 1985年3月6日, 当科にて胸部下行大動脈瘤(瘤は最大径約6.5cm, 長さ約13.4cmでその末梢端は横隔膜直上部にあった)に対し人工血管置換術施行し, 2対の肋間動脈を再建した. |
| Practice ： |
臨床医学：外科系 |
| Keywords ： |
気管支断端瘻, 大網弁被覆, 胸部下行大動脈瘤, 人工血管置換術 |
