| Title ： |
心筋梗塞後の乳頭筋部分断裂による僧帽弁閉鎖不全に対する1手術例 |
| Subtitle ： |
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| Authors ： |
佐々木康之, 末広茂文, 柴田利彦, 南村弘佳, 服部浩治, 木下博明 |
| Authors（kana） ： |
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| Organization ： |
大阪市立大学医学部第2外科 |
| Journal ： |
日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： |
44 |
| Number ： |
5 |
| Page ： |
697-701 |
| Year/Month ： |
1996 / 5 |
| Article ： |
報告 |
| Publisher ： |
日本胸部外科学会 |
| Abstract ： |
急性心筋梗塞後の後乳頭筋部分断裂に対して僧帽弁置換術と冠状動脈バイパス術を施行し救命した症例を経験した. 症例は79歳, 男性. 下壁心筋梗塞発症後7日目に呼吸困難が出現し, 心不全状態で入院となった. 心エコー検査, 冠状動脈造影にて2枝冠状動脈病変(右冠状動脈閉塞, 回旋枝90%狭窄)及び高度の僧帽弁閉鎖不全(MR)を認めた. 回旋枝にPTCAを施行し狭窄の軽減をみたが, MRは軽快しなかった. 入院後7日目の心エコー検査で後乳頭筋の断裂像を認め, 乳頭筋断裂によるMRと診断した. 保存的治療を行っていたが, 次第に腎機能の悪化を来し, 梗塞発症後30日目に手術を施行した. 手術時僧帽弁の後乳頭筋に部分断裂を認め, 前尖の後交連側寄りの部分が左房側に大きく逸脱していた. 生体弁による僧帽弁置換術と回旋枝への冠状動脈バイパス術を行った. 術後経過は良好で術後46日目に退院した. 乳頭筋断裂は心筋梗塞後の重篤な合併症の1つであり, 本邦における手術救命例の報告はわれわれが調べ得た限り18例といまだ少ない1)～8). |
| Practice ： |
臨床医学：外科系 |
| Keywords ： |
急性心筋梗塞, 後乳頭筋部分断裂, 僧帽弁置換術, 冠状動脈バイパス術 |
