アブストラクト（44巻5号：日本胸部外科学会雑誌）
| Title ： | 人工気胸術後の慢性膿胸壁に発生したT細胞型悪性リンパ腫の1例 |
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| Subtitle ： | |
| Authors ： | 神谷勲 |
| Authors（kana） ： | |
| Organization ： | 国立療養所東名古屋病院呼吸器外科 |
| Journal ： | 日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： | 44 |
| Number ： | 5 |
| Page ： | 709-713 |
| Year/Month ： | 1996 / 5 |
| Article ： | 報告 |
| Publisher ： | 日本胸部外科学会 |
| Abstract ： | 症例は66歳, 男性. 17歳時に肺結核にて人工気胸術を施行された. 1994年2月頃から左前胸部痛と左前胸部腫瘤が出現し徐々に疼痛が強度となり入院となる. 画像診断で, 腫瘤を合併した慢性膿胸と診断し開窓術目的にて手術を施行した. 手術時の生検でびまん性大細胞性T細胞型悪性リンパ腫と診断された. CHOP療法を6クール施行したところ, 経過は良好で, 左前胸部痛と左前胸部腫瘤は消失し, 術後11カ月経過した現在外来にて経過観察中である. 近年, 膿胸壁より発生した悪性リンパ腫の報告例が増加しているが, その大部分はB細胞型で, T細胞型はまれである. 慢性膿胸の患者の経過観察には常に悪性リンパ腫の発生も念頭におく必要がある. 胸壁原発の悪性リンパ腫は非常にまれであるが, われわれは最近, 慢性膿胸に胸壁腫瘤を形成した悪性リンパ腫を経験し, 組織学的には少ないとされているT細胞型の悪性リンパ腫であった. |
| Practice ： | 臨床医学：外科系 |
| Keywords ： | 慢性膿胸, T細胞型悪性リンパ腫, 人工気胸術 |
