アブストラクト(44巻5号:日本胸部外科学会雑誌)
Title : | 胸骨原発孤立性形質細胞腫の1手術例-本邦報告例14例の検討- |
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Subtitle : | |
Authors : | 大竹洋介, 平井隆, 山中晃, 麻田義之*, 吉田博之**, 小西二三男*** |
Authors(kana) : | |
Organization : | 福井赤十字病院呼吸器外科, *福井赤十字病院整形外科, **福井赤十字病院内科, ***福井赤十字病院病理部 |
Journal : | 日本胸部外科学会雑誌 |
Volume : | 44 |
Number : | 5 |
Page : | 717-722 |
Year/Month : | 1996 / 5 |
Article : | 報告 |
Publisher : | 日本胸部外科学会 |
Abstract : | 胸骨原発孤立性形質細胞腫の1手術例を経験した. 症例は39歳, 女性. 主訴は前胸部痛, 胸部正面写真では異常を指摘できず, 胸部側面写真, 胸骨CT及びMRIにて, 骨皮質の菲薄化と骨融解像を伴い, 胸骨体部に限局する腫瘤が認められた. IgGκ型のM蛋白が軽度増加していたが, 尿中Bence-Jones蛋白は陰性であった. 骨シンチ, 全身のX線検索では胸骨以外に異常を認めず, 生検により, 胸骨原発の孤立性形質細胞腫と診断した. 胸骨亜全摘術を施行し, 二重にしたmarlex meshと大胸筋皮弁で胸壁を再建した. 術後経過は良好で, 術後2カ月で血清M蛋白は消失した. αIFNの投与を受け, 術後約41カ月の現在, 再発なく外来通院中である. 孤立性形質細胞腫は, 多発性骨髄腫に移行することが多いとされており, 今後注意深い観察が必要と思われる. 孤立性形質細胞腫は, 骨髄腫の病型の1つで骨組織原発で単一の病変で発症したものである. |
Practice : | 臨床医学:外科系 |
Keywords : | 胸骨腫瘍, 孤立性形質細胞腫, 胸壁切除 |