| Title ： |
弓部大動脈置換術後メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)縦隔洞炎の1治験例 |
| Subtitle ： |
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| Authors ： |
浅野宗一, 村山博和, 石田厚*, 中川康次, 伊藤真義**, 須藤義夫*** |
| Authors（kana） ： |
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| Organization ： |
千葉県立心肺センター鶴舞病院心臓血管外科, *Hope Heart Institute, Seattle, U.S.A., **北海道立釧路病院胸部外科, ***船橋市立医療センター心臓血管外科 |
| Journal ： |
日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： |
44 |
| Number ： |
6 |
| Page ： |
814-819 |
| Year/Month ： |
1996 / 6 |
| Article ： |
報告 |
| Publisher ： |
日本胸部外科学会 |
| Abstract ： |
78歳, 男性. 発生した真性弓部大動脈瘤破裂に対して弓部大動脈人工血管置換を施行したが, 術後5週目にメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA:Methicillin resistant staphylococcus aureus)縦隔洞炎及び敗血症性ショックを併発し, 再開胸を行った. 人工血管周囲の感染壊死組織を郭清し, 6時間ごとの2%イソジン(R)液での縦隔内洗浄を3日間続け, 大網充填術を施行した. 患者は高齢と長期臥床で筋力低下著しく, リハビリのため長期入院を余儀なくされたが, 弓部大動脈置換術後7ヵ月目に独歩退院し, 1年6カ月後も経過順調である. 弓部大動脈置換術後に生じた急性縦隔洞炎は非常に致死率の高い合併症であり, 弓部大動脈置換術後MRSA縦隔洞炎の救命例は他に報告をみない. 今回のような症例に対しても, 開胸によるイソジン(R)縦隔洗浄後の大網充填術は有効であり, 同様症例治療の一助となると考え報告した. |
| Practice ： |
臨床医学：外科系 |
| Keywords ： |
縦隔洞炎, MRSA, 人工血管感染症, 大網充填術 |
