アブストラクト（44巻6号：日本胸部外科学会雑誌）
| Title ： | 気管支原発神経鞘腫の1例 |
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| Subtitle ： | |
| Authors ： | 淀縄聡, 三井清文*, 赤荻栄一*, 鬼塚正孝*, 石川成美*, 野呂昌弘** |
| Authors（kana） ： | |
| Organization ： | 茨城西南医療センター病院外科, *筑波大学臨床医学系外科, **筑波大学基礎医学系病理 |
| Journal ： | 日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： | 44 |
| Number ： | 6 |
| Page ： | 820-825 |
| Year/Month ： | 1996 / 6 |
| Article ： | 報告 |
| Publisher ： | 日本胸部外科学会 |
| Abstract ： | 気管支に発生する神経鞘腫は極めてまれである. 今回われわれは左下葉支に発生した神経鞘腫の手術例を経験したので報告する. 症例は21歳, 女性. 7カ月前に肺炎の既往があり, その後湿性咳, 白色痰が持続していた. 検診で胸部異常陰影を指摘され入院となった. 胸部CT及びMRIでは左上下葉間に腫瘤を認め, 気管支鏡検査では腫瘤は左下葉支を完全閉塞していた. 生検の結果良性の神経鞘腫と診断し, 左肺下葉切除術を行った. 病理学的所見では, 腫瘍は気管支腔内から壁を圧排・伸展させ発育していた. 肺・気管支発生の神経鞘腫の場合, 悪性例, 転移例の報告もあり, 治療は外科的摘除が第一選択となる. 神経鞘腫はSchwann細胞より発生する良性腫瘍であり, 末梢神経の存在するあらゆる部位に発生しうるが, 胸部では胸壁, 後縦隔に好発し気管支や肺に発生することは極めてまれである. 今回われわれは左下葉支より発生した神経鞘腫の1例を経験したので報告する. |
| Practice ： | 臨床医学：外科系 |
| Keywords ： | 気管支腫蕩, 神経鞘腫 |
