| Title ： |
急性心筋梗塞後僧帽弁乳頭筋断裂の3外科治験症例-急性期手術における冠血行再建の重要性- |
| Subtitle ： |
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| Authors ： |
許俊鋭, 宮本直政*, 横手祐二, 上田恵介, 高本眞一**, 尾本良三 |
| Authors（kana） ： |
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| Organization ： |
埼玉医科大学第1外科, *埼玉医科大学第2内科, **国立循環器病センター心臓外科 |
| Journal ： |
日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： |
44 |
| Number ： |
6 |
| Page ： |
874-881 |
| Year/Month ： |
1996 / 6 |
| Article ： |
報告 |
| Publisher ： |
日本胸部外科学会 |
| Abstract ： |
僧帽弁乳頭筋断裂は急速に心原性ショックに陥り手術成績は不良である. 成績向上のためには僧帽弁置換と完全冠血行再建の同時施行が重要であるが, 本邦における急性期同時手術の報告は少ない. 3例の乳頭筋断裂の急性期症例に対し僧帽弁置換及び完全冠血行再建を同時に施行し良好な手術成績を得た. 症例は男性1例, 女性2例で梗塞発症後3日以内に心雑音が聴取され, 平均40時間後に3例とも心原性ショック状態に陥り入院した. 下壁梗塞2例, 後壁梗塞1症例で, 1枝病変1例, 3枝病変2例で責任冠状動脈は全例閉塞していた. 入院後平均13時間で手術を施行し, 大伏在静脈グラフトを用いて完全冠血行再建及びSJM弁を用いた人工弁置換を施行した. 術後24時間以内に良好な利尿が回復し, 3日以内に人工呼吸器から離脱した. 平均ICU滞在日数は5日で, 術後入院日数は43日間であった. 平均52カ月の術後経過観察で全例社会復帰している. |
| Practice ： |
臨床医学：外科系 |
| Keywords ： |
急性心筋梗塞, 乳頭筋断裂, 僧帽弁置換術, 完全冠血行再建, 急性期手術 |
