アブストラクト(44巻7号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 食道原亭亭細胞癌の1手律例食道原発小細胞癌
Subtitle :
Authors : 佐野哲朗, 赤尾元一
Authors(kana) :
Organization : 下関市立中央病院外科
Journal : 日本胸部外科学会雑誌
Volume : 44
Number : 7
Page : 955-958
Year/Month : 1996 / 7
Article : 報告
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 症例は57歳, 女性. 嚥下困難を主訴に来院した. 食道透視及び食道内視鏡, 生検にて下部食道(EiEa) の未分化扁平上皮癌と診断された. 1994年9月12日, 下部食道・胃噴門部切除, RIIリンパ節郭清及び胃管食道胸腔内吻合術が施行された. 腫瘍はEiにあり, 径5.5×4.5cm, 3型であった. 病理組織は, 胞体の乏しい小型細胞がシート状に増殖しており, ロゼット形成を伴う小細胞癌(Oat-cell type)であった. 免疫組織化学染色ではNSEが陽性, Grimerius染色は陰性であった. 組織学的進行度はa0, n1(+), M0, Pl0, stage IIであった. 術後2カ月目頃より再び嚥下困難が出現した. 胸腹部CTにて胃管周囲及び大動脈周囲のリンパ節再発と考えられた. CDDP, 5-FUにて化学療法を施行したが, 効果はなく, 術後5カ月目に, 全身性の多発転移のため死亡した. 小細胞癌は, 肺気管支から発生することが多いが, 食道での発生はまれである.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords : 食道癌, 小細胞癌
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