アブストラクト（44巻7号：日本胸部外科学会雑誌）
| Title ： | 肺癌肉腫の2症例 |
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| Subtitle ： | |
| Authors ： | 松川誠, 寺島秀夫, 島田友幸, 相田弘秋*, 目黒昌*, 近藤克幸** |
| Authors（kana） ： | |
| Organization ： | 平鹿総合病院外科, *平鹿総合病院心臓血管外科, **秋田大学医学部心臓血管外科 |
| Journal ： | 日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： | 44 |
| Number ： | 7 |
| Page ： | 970-977 |
| Year/Month ： | 1996 / 7 |
| Article ： | 報告 |
| Publisher ： | 日本胸部外科学会 |
| Abstract ： | 肺癌肉腫はまれな腫瘍であり, 貴家が1908年に報告して以来, 本邦での報告例はわずか36例に過ぎず, その発生頻度は全肺悪性腫瘍の約0.3％と報告されている. 今回われわれは術後の病理組織学的検索において真の肺癌肉腫と診断された2症例を経験した. これまでの本報告書36例を集計し, 真の癌肉腫を, (1)同一腫瘍内に癌腫成分と特殊組織への分化が認められれる肉腫成分が共存しうる腫瘍, (2)癌腫成分と肉腫成分とが共存し, その肉腫成分中に電子顕微鏡での肉腫部分の上皮由来成分の否定しうるもの, (3)酵素抗体法によって非上皮成分が認められた腫瘍と定義し, それ以外の肺癌肉腫をいわゆる肺癌肉腫としてそれぞれの癌腫成分および肉腫成分の構成を検討した. 更に腫瘍径, 術中あるいは剖検時のリンパ節転移, 遠隔転移の記載がある27例を肺癌取扱い規約に準じてstage分類し, その予後についても検討した. 肺の癌肉腫はまれな疾患であり, その発生頻度は原発性肺悪性腫瘍の約0.3％と報告されている. |
| Practice ： | 臨床医学：外科系 |
| Keywords ： | 肺癌肉腫, 酵素抗体法 |
