アブストラクト(44巻7号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 外径15mmの嚢状冠状動脈瘤に対し瘤摘出術を施行した1治験例
Subtitle :
Authors : 滝口信, 西田博, 北村昌也, 遠藤真弘, 小柳仁
Authors(kana) :
Organization : 東京女子医科大学日本心臓血圧研究所循環器外科
Journal : 日本胸部外科学会雑誌
Volume : 44
Number : 7
Page : 978-981
Year/Month : 1996 / 7
Article : 報告
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 外径15mmの嚢状冠状動脈瘤が左冠状動脈第一中隔枝より発生していた1例を経験したので報告する. 症例は42歳, 男性. 胸部圧迫感を主訴に来院した. 冠状動脈造影検査では, 冠状動脈瘤, 冠動静 脈痩の所見が得られた. 冠状動脈瘤破裂や動脈瘤内の血栓形成による冠状動脈閉塞の可能性も考慮し 手術を施行した. 術後は胸部症状もなく良好な経過をたどり, 術後22日目の冠状動脈造影検査にても 有意狭窄所見や冠動静脈痩, 冠状動脈瘤などの所見は認められなかった. 術後24日目に退院し, 現在外来にて経過観察中である. 冠状動脈造影検査法(CAG)の普及に従い, 様々な冠状動脈疾患が発見される機会が多くなっているが, 嚢状冠状動脈瘤を呈するものは極めてまれであり, 報告例も少ない. 今回, 42歳男性の嚢状冠状動脈瘤症例に対し瘤摘出術を施行し, 良好な結果を得たので報告する. 「症例」患者:42歳, 男性. 主訴:胸部圧迫感. 既往歴, 家族歴:特記すべきことなし.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords : 冠状動脈瘤, 嚢状, 冠状動静脈痩, 冠状動脈造影検査法
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