アブストラクト（44巻7号：日本胸部外科学会雑誌）
| Title ： | 発症より60時間後, 大網弁被覆により修復を施行した特発性食道破裂の1例 |
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| Subtitle ： | |
| Authors ： | 君野孝二, 飛永晃二, 仲宗根朝紀, 武富勝郎 |
| Authors（kana） ： | |
| Organization ： | 健康保険諌早総合病院外科 |
| Journal ： | 日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： | 44 |
| Number ： | 7 |
| Page ： | 990-993 |
| Year/Month ： | 1996 / 7 |
| Article ： | 報告 |
| Publisher ： | 日本胸部外科学会 |
| Abstract ： | 発症より60時間経過した特発性食道破裂症例に対し, 破裂部の直接縫合及び有茎大網弁による被覆を行い良好な結果を得たので報告する. 症例は47歳, 男性. 飲酒後, 胸痛・呼吸困難を伴うショック状態にて前医受診. 保存的治療を行うも症状の改善なく, 発症より60時間後手術を施行した. 開腹を先行, 有茎大網弁の作製を行い, 次いで開胸にて食道破裂部の直接縫合, 大網弁による被覆を施行した. 術後20日目より経口を開始した. 時間的経過により破裂部位の治癒が気惧される場合, 大網弁による被覆は縫合部の補強, 感染のコントロールに有用な方法と考えられた. 特発性食道破裂に対する治療法は初発時の全身状態, 破裂部位と長さ, 更に外科的処置を必要な場合は手術までの時間と手術時の状態などにより選択される. 今回, われわれは発症後60時間経過した症例に, 破裂部の直接縫合, 有茎大網弁による被覆を施行した症例を経験したので若干の文献的考察を加えて報告する. |
| Practice ： | 臨床医学：外科系 |
| Keywords ： | 特発性食道破裂, 有茎大網弁被覆, 縦隔気腫 |
