アブストラクト（44巻7号：日本胸部外科学会雑誌）
| Title ： | 集学的治療で良好に経過した縦隔悪性胚細胞性腫瘍の1例 |
|---|---|
| Subtitle ： | |
| Authors ： | 神谷勲 |
| Authors（kana） ： | |
| Organization ： | 国立療養所東名古屋病院呼吸器外科 |
| Journal ： | 日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： | 44 |
| Number ： | 7 |
| Page ： | 994-997 |
| Year/Month ： | 1996 / 7 |
| Article ： | 報告 |
| Publisher ： | 日本胸部外科学会 |
| Abstract ： | 縦隔悪性胚細胞性腫瘍の治療成績はCisplatin（以下CDDP）の導入で改善しつつあるが, いまだ平均生存期間は短い. われわれは手術先行で不完全切除となったが, 術後の化学療法と放射線治療で良好な結果を得た縦隔悪性胚細胞性腫瘍1例を経験したので報告する. 症例は24歳, 男性. 喀血と左前胸部痛を主訴として来院. 胸部X線, 胸部CTにて左前上縦隔に腫瘍を認め, 血清AFP550mg／mlと高値であり, 悪性胚細胞性腫瘍と考えられたが, 画像診断上, 摘出可能と判断し手術を先行させた. 術後の病理所見でseminomaの部分, immature teratomaの部分, embryonal carcinomaの部分, yolk sac tumorの部分などが混在していた. 不完全切除のため, 術後CDDP, Etoposide（以下VP-16）, Bleomycin（以下BLM）よりなるBEP療法を3クールと放射線照射を40Gy施行. AFPは1クール施行後正常化し, 術後3年経過した現在も再発の徴候は見られない. |
| Practice ： | 臨床医学：外科系 |
| Keywords ： | 縦隔悪性胚細胞性腫瘍, 集学的治療 |
