| Title ： |
supra-annular縫着大動脈弁位生体弁に生じたpannus増生による機能不全の1例 |
| Subtitle ： |
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| Authors ： |
熊野浩*, 北村信夫, 山口明満, 野地智, 春藤啓介, 木村俊一 |
| Authors（kana） ： |
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| Organization ： |
国立大阪病院心臓血管外科, *現 大阪市立大学医学部第2外科 |
| Journal ： |
日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： |
44 |
| Number ： |
7 |
| Page ： |
1012-1014 |
| Year/Month ： |
1996 / 7 |
| Article ： |
報告 |
| Publisher ： |
日本胸部外科学会 |
| Abstract ： |
症例は22歳, 男性. 19歳時に大動脈弁閉鎖不全症（AR）に対して生体弁をsupra-annularに縫着して大動脈弁置換術（AVR）を施行された. 術後2年5カ月経過時より胸部X線写真での心陰影の拡大, 収縮期雑音及び労作時呼吸困難を認め, 心臓カテーテル検査で大動脈弁位生体弁圧較差が55mmHgと高値を示したため生体弁機能不全（PTF）と診断し, 大動脈盤面拡大術および再大動脈弁置換術（re-AVR）を施行した. 術中及び摘出弁所見では, 生体弁弁葉は左室側より増生したpannusと癒着し, 硬化と肥厚を認めており, これが大動脈弁狭窄症（AS）を引き起こしていたものと考えられた. supra-annularに生体弁を縫着すると生体弁尖が宿主弁輪に相接するため, 過剰なpannusの増生が引き起こされるのではないかと考えられた. 生体弁は術後の抗血栓性の点では機械弁に勝るものの, 生体弁機能不全（PTF）のため再弁置換術を要する症例が多く, いまだその耐久性に問題を残しているのが現状である. |
| Practice ： |
臨床医学：外科系 |
| Keywords ： |
pannus, 生体弁機能不全, 再大動脈弁置換術 |
