| Title ： |
重症右心不全に対するV-Aバイパスと大動脈内バルーンパンピングの併用療法－術中右室梗塞に対する1治験例－ |
| Subtitle ： |
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| Authors ： |
宇藤純一, 後藤平明, 平田智美, 原正彦, 岡元和文*, 寺崎秀則** |
| Authors（kana） ： |
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| Organization ： |
熊本大学医学部第1外科, *熊本大学集中治療部, **熊本大学医学部麻酔科 |
| Journal ： |
日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： |
44 |
| Number ： |
7 |
| Page ： |
1027-1032 |
| Year/Month ： |
1996 / 7 |
| Article ： |
報告 |
| Publisher ： |
日本胸部外科学会 |
| Abstract ： |
大動脈弁置換術直後に重症右心不全のため人工心肺離脱困難症に陥った54歳の男性に対し大動脈内バルーンパンピング（以下IABP）とV-Aバイパス（VAB）を用い, 体外循環を離脱した. 術中の右室の収縮力低下, 術後の心電図所見及び血液生化学的検査から右冠動脈領域の急性心筋梗塞と診断した. VAB流量は2.0L／min以上を維持し, 術後42日時間目にヘパリン化VAB回路に交換, On／Off試験の結果を参考に術後5日目（116時間目）にVABを離脱, 術後6日目にIABPを抜去した. 急性心筋梗塞に伴う重症右心不全はIABP併用VABの最も良い適応と考え, 速やかな導入, 経時的なOn／Off試験による心予備能の評価, ベッドサイドでのVAB回路の交換と離脱という必要最小限の侵襲により発症急性期の危機を回避した貴重な症例であると思われた. 近年, 開心術後の重症心不全に対し種々の機械的補助循環法が用いられるようになった. |
| Practice ： |
臨床医学：外科系 |
| Keywords ： |
術中心筋梗塞, 重症右心不全, 補助循環, V-Aバイパス, IABP |
