アブストラクト（44巻8号：日本胸部外科学会雑誌）
| Title ： | メチシリン耐性表皮ブドウ球菌による活動期大動脈弁位人工弁心内膜炎の1手術治験例 |
|---|---|
| Subtitle ： | 症例 |
| Authors ： | 朝倉利久, 青木啓一, 田所雅克, 田中宏衛, 古田昭一 |
| Authors（kana） ： | |
| Organization ： | 心臓血管研究所付属病院外科 |
| Journal ： | 日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： | 44 |
| Number ： | 8 |
| Page ： | 1185-1192 |
| Year/Month ： | 1996 / 8 |
| Article ： | 報告 |
| Publisher ： | 日本胸部外科学会 |
| Abstract ： | 症例は71歳, 女性. 大動脈弁位人工弁下mycotic aneurysm, 人工弁輪周囲逆流, 急性僧帽弁閉鎖不全症を合併したメチシリン耐性表皮ブドウ球菌（MRSE）による活動期人工弁心内膜炎症例に対して, 緊急手術手技として感染巣の徹底したdebridement, 再大動脈弁置換術, 僧帽弁置換術, 瘤口パッチ閉鎖術を施行した. また, 術後抗生剤療法は, vancomycin 1g／12時間, 静注, 6週間, gentamicin 80mg／日, 静注, 4週間, rifampicin 450mg／日, 経口, 6週間の3者併用療法を血中濃度をモニタリングしながら施行した. 患者は術後経過順調で術後11カ月現在感染の再発徴候なく健在である. 本症の感染の再燃の予防には, 感染巣の徹底したsurgical debridementのみならず, 感染症学に基づいた術後の適切な抗生剤療法を徹底して施行することが重要である. |
| Practice ： | 臨床医学：外科系 |
| Keywords ： | 活動期人工弁心内膜炎, MRSE, mycotic aneurysm, surgical debridement, 3者併用抗生剤療法 |
