| Title ： |
肺温阻血再灌流時のnitric oxide産生に対するsuperoxide anionの関与 |
| Subtitle ： |
原著 |
| Authors ： |
武田恒弘, 斎藤幸雄, 関根康雄, 吉田成利, 卜部憲和*, 山口豊 |
| Authors（kana） ： |
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| Organization ： |
千葉大学医学部肺癌研究施設外科, *沼津市立病院呼吸器外科 |
| Journal ： |
日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： |
44 |
| Number ： |
9 |
| Page ： |
1704-1708 |
| Year/Month ： |
1996 / 9 |
| Article ： |
原著 |
| Publisher ： |
日本胸部外科学会 |
| Abstract ： |
虚血再灌流時に肺血管内皮細胞からのnitric oxide（NO）産生能は低下すると考えられているが, その原因については明らかにされていない. 虚血再灌流時にはsuperoxide anion（O2）が発生すること, またNOはO2によって消去されることから, 本研究ではNO産生能低下の原因をO2の関与の点から検討した. NO産生能は家兎肺in situ灌流モデルを用い, 灌流液中のcGMP濃度を指標として検討した. 30分間の温阻血後再灌流群では即時灌流群と比べ, cGMP産生能は有意に低下した. 次に, cGMP産生能の低下が活性酸素除去剤であるsuperoxide dismutase（SOD）の投与により回復するか否かについて検討した. SODは30分温阻血後の再灌流開始時に, 60,000単位または120,000単位投与した. その結果, SOD投与群ではSODの投与量の増加に伴ってcGMP産生能は有意に回復した. 以上より, 血管内皮細胞から産生されるNOは, 再灌流時に血管内皮細胞から産生されるO2によって消去されている可能性が示唆された. （日本胸部外科学会雑誌1996；44：1704－1708） |
| Practice ： |
臨床医学：外科系 |
| Keywords ： |
肺移植, 虚血性再灌流, nitric oxide, superoxide anion, superoxide dismutase |
