アブストラクト（44巻9号：日本胸部外科学会雑誌）
| Title ： | A型急性大動脈解離を合併した大動脈弁輪拡張症に対する左冠状動脈shell-button techniqueを用いたSvensson法の1治験例 |
|---|---|
| Subtitle ： | 症例 |
| Authors ： | 勝間田敬弘, 伊橋健治 |
| Authors（kana） ： | |
| Organization ： | 星総合病院心臓血管外科 |
| Journal ： | 日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： | 44 |
| Number ： | 9 |
| Page ： | 1759-1762 |
| Year/Month ： | 1996 / 9 |
| Article ： | 報告 |
| Publisher ： | 日本胸部外科学会 |
| Abstract ： | Marfan症候群による大動脈弁輪拡張症, 大動脈弁閉鎖不全症に左右冠状動脈口に及ぶ急性上行大動脈解離を合併した1例に対し, 左冠状動脈口に小口径人工血管間置, 右冠状動脈口はボタンカフ状に直接吻合を行うSvenssonの報告した方法に, 独自の改変を加えたBentall型手術を行い, 良好な結果を得た. 下縁を固定された可動性左冠状動脈shell状ボタンカフに全周貫壁性に小口径人工血管を縫着することにより, 小口径人工血管の直線化, 吻合部張力の均等な分散とそれによる縫合不全の予防に有効な方法であると考えられた. （日本胸部外科学会雑誌1996；44：1759－1762） Marfan症候群による大動脈弁輪拡張症（AAE）, 大動脈弁閉鎖不全症（AR）に急性上行大動脈解離を合併した場合, Valsalva洞大動脈壁の解離の範囲や壁強度に応じて冠血行再建の方法に工夫を必要とする. 著者らは, 左右冠状動脈口に解離が波及した1例に対し, Svenssonの報告した方法1)に独自の改変を加えたBentall型手術2)を行い良好な結果を得たので報告する. |
| Practice ： | 臨床医学：外科系 |
| Keywords ： | 大動脈基部置換術, 急性大動脈解離, 冠状動脈再建, Svensson法, 大動脈弁輪拡張症 |
