| Title ： |
癌性気道狭窄に対するダイナミックステントの使用経験 |
| Subtitle ： |
症例 |
| Authors ： |
林亨治, 白石武史, 岡林寛, 岩崎昭憲, 川原克信, 白日高歩 |
| Authors（kana） ： |
|
| Organization ： |
福岡大学医学部第2外科 |
| Journal ： |
日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： |
44 |
| Number ： |
9 |
| Page ： |
1787-1791 |
| Year/Month ： |
1996 / 9 |
| Article ： |
報告 |
| Publisher ： |
日本胸部外科学会 |
| Abstract ： |
肺癌による気管及び気管分岐部狭窄に対し新しい気管内ステントであるダイナミックステントを使用した. 症例は41歳, 男性. 右上葉の原発性肺癌による縦隔リンパ節転移のために気管気管分岐部狭窄を来した. ダイナミックステントの挿入は全身麻酔下に行われたが, 挿入がかなり困難であり挿入用専用鉗子の改良が望まれた. ステント挿入の際の呼吸管理は23GのJet ventilation tubeを使用し, Jet ventilator下に行った. その間, 呼吸状態を良好に保つことができ, 挿入操作の妨げになることはなく非常に有効であった. ダイナミックステントは気管膜様部を弾性シリコンで成形しているため, 咳嗽時に膜様部が内側に突出することにより痰の排出が容易となる. われわれの症例もステント挿人後より喀痰の排出は良好で, 術後分泌物吸引のための気管支鏡を必要とすることはなかった. （日本胸部外科学会雑誌1996；44：1787－1791） |
| Practice ： |
臨床医学：外科系 |
| Keywords ： |
肺癌, ダイナミックステント, 気管気管支狭窄, 気管気管支ステント, ジェットベンチレーション |
