アブストラクト(44巻9号:日本胸部外科学会雑誌)
Title : | 心タンポナーデを合併した早期血栓閉塞型Stanford A型急性大動脈解離の1治験例 |
---|---|
Subtitle : | 症例 |
Authors : | 森本啓介, 黒田弘明, 芦田泰之, 原陽一, 石黒真吾, 森透 |
Authors(kana) : | |
Organization : | 鳥取大学医学部第2外科 |
Journal : | 日本胸部外科学会雑誌 |
Volume : | 44 |
Number : | 9 |
Page : | 1805-1808 |
Year/Month : | 1996 / 9 |
Article : | 報告 |
Publisher : | 日本胸部外科学会 |
Abstract : | 85歳, 男性. 心タンポナーデによるショックを発症. 単純CTで上行大動脈径は48mmと拡大していたが大動脈解離は不明で, 胸骨正中切開にて緊急手術を施行した. 心タンポナーデ解除後, 上行大動脈からの出血を認めたため解離の破裂と考え, 大動脈置換の方針とした. 術中所見では, 上行大動脈遠位部にentryを有する上行大動脈解離が認められ, 解離腔は新鮮な血栓で満たされていた. 上行大動脈置換術を施行し, 良好な結果を得た. Stanford A型急性大動脈解離で早期に偽腔が血栓化する場合でも, 心タンポナーデ合併等, 血管外への血液漏出を認める症例では早急な大動脈置換術が必要と思われた. (日本胸部外科学会雑誌1996;44:1805-1808)Stanford A型急性大動脈解離で偽腔が早期に血栓閉塞を来す症例については, 手術適応とするか, あるいは保存的に経過観察するか否か意見の分かれるところである1)~5). |
Practice : | 臨床医学:外科系 |
Keywords : | Stanford A型急性大動脈解離, 早期血栓閉塞型, 心タンポナーデ |