| Title ： |
Esmolol使用心拍動下に総肺静脈還流異常修復術を施行した無脾症候群の2手術例 |
| Subtitle ： |
症例 |
| Authors ： |
宮川繁, 福嶌教偉, 門場啓司, 久米庸一, 島崎靖久*, 松田暉 |
| Authors（kana） ： |
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| Organization ： |
大阪大学医学部第1外科, *山形大学医学部第2外科 |
| Journal ： |
日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： |
44 |
| Number ： |
9 |
| Page ： |
1814-1817 |
| Year/Month ： |
1996 / 9 |
| Article ： |
報告 |
| Publisher ： |
日本胸部外科学会 |
| Abstract ： |
無脾症候群に合併した総肺静脈還流異常症（TAPVR）の患児2例に対し, 短時間作動性β-blockerであるEsmololを使用し心拍動下にTAPVRを修復した. Esmololの使用により, 心拍動は微弱になり, 良好な視野のもとにTAPVRの修復が施行でき, 術後肺静脈狭窄を認めなかった. Esmolol投与中止後速やかに心拍数は増加し, 2例ともに人工心肺から容易に離脱できた. 今後, 心筋保護液を用いた大動脈遮断下, 心拍動下, 心室細動下の修復術とprospectiveに検討する必要はあるが, Esmololは小児の心臓手術補助手段の1つとして有用であると考えられた. （日本胸部外科学会雑誌1996；44：1814－1817）近年, 新生児期, 幼児期の心臓手術において心筋保護法は著しく進歩し1)2), その成績は極めて向上した. それにより単独の総肺静脈還流異常症（TAPVR）の修復術の成績は著しく向上したが, 無脾症候群に合併したTAPVRに対する根治術の成績は単独例に比較していまだ不良である3)～5). |
| Practice ： |
臨床医学：外科系 |
| Keywords ： |
無脾症候群, 総肺静脈還流異常症, 短時間作動性β-blocker, Esmolol |
