アブストラクト(44巻10号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : ホルネル症候群を呈した上縦隔部脊索腫の1例
Subtitle :
Authors : 佐々木寛*, 片岡大輔, 小沢敦**, 須田秀一
Authors(kana) :
Organization : 太田西ノ内病院呼吸器外科, *公立深谷病院呼吸器外科, **昭和大学医学部外科
Journal : 日本胸部外科学会雑誌
Volume : 44
Number : 10
Page : 1867-1870
Year/Month : 1996 / 10
Article : 報告
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : ホルネル症候群を合併した左上縦隔部脊索腫の症例を経験した. 症例は32歳, 男性. 右肺炎で近医受診した際左上縦隔の異常陰影を指摘された. 当院受診時, 左ホルネル症候群を認めた. MRIではT2強調画像で不均一に描出される腫瘍として認められ, 血管造影では深頸動脈の分枝から栄養血管を認めた. CEA, CA19‐9, α‐FPは正常範囲であった. 摘出手術の結果, 脊索腫と判明した. 脊索腫は遅発育性の悪性腫瘍であるが術後2年経過し再発及び転移を認めていない. 脊索腫は頭蓋内や仙骨部に発生することが多く縦隔に発生することは極めてまれでありホルネル症候群を合併したという報告はない. 縦隔腫瘍の診断の際は, 脊索腫も念頭において診断する必要があると考えられた.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords : 縦隔部腫瘍, 脊索腫, ホルネル症候群
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