アブストラクト（44巻10号：日本胸部外科学会雑誌）
| Title ： | 気胸を契機に発見された悪性胸膜中皮腫 |
|---|---|
| Subtitle ： | |
| Authors ： | 田中壽一, 井内敬二, 南城悟, 池田正人, 田中靖士, 森隆 |
| Authors（kana） ： | |
| Organization ： | 国立療養所近畿中央病院外科 |
| Journal ： | 日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： | 44 |
| Number ： | 10 |
| Page ： | 1877-1881 |
| Year/Month ： | 1996 / 10 |
| Article ： | 報告 |
| Publisher ： | 日本胸部外科学会 |
| Abstract ： | 気胸を合併した悪性胸膜中皮腫自験2例を含む本邦報告例8例検討した. 肺悪性腫瘍に気胸を合併する頻度は0.05％以下だが悪性胸膜中皮腫では10～36％と頻度は高く, 繰り返す気胸と胸水貯留が特徴的である. 平均年齢は63歳で, 高齢者の気胸で胸水貯留例ではアスベスト曝露歴, 胸水ヒアルロン酸測定, 胸部CTスキャンによる胸膜肥厚, プラーク及び結節等の胸膜病変の検索を行い悪性胸膜中皮腫の鑑別が必要である. 治療は根治切除可能であったのは2例で, 8例中6例は2年以内に死亡し予後は不良であった. 自験2例は胸膜切除術を施行し症状は軽快し, 症例1は術後3年で原疾患死, 症例2は1.5年で, 生存中である. |
| Practice ： | 臨床医学：外科系 |
| Keywords ： | 悪性胸膜中皮腫, 気胸 |
