アブストラクト（44巻10号：日本胸部外科学会雑誌）
| Title ： | 幼児期に症状が出現したCongenital cystic adenomatoid malformation（CCAM）の1症例 |
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| Subtitle ： | |
| Authors ： | 花房雄治, 門倉光隆, 山本滋, 谷尾昇, 井上恒一, 高場利博 |
| Authors（kana） ： | |
| Organization ： | 昭和大学医学部外科 |
| Journal ： | 日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： | 44 |
| Number ： | 10 |
| Page ： | 1887-1890 |
| Year/Month ： | 1996 / 10 |
| Article ： | 報告 |
| Publisher ： | 日本胸部外科学会 |
| Abstract ： | 2歳時にcongenital cystic adenomatoid malformation（CCAM）に対して手術を施行したが, この時遺残した病巣, 並びにその周辺の肺炎を繰り返すため, 残存する左上葉の切除術の1例を経験したので報告する. 症例は6歳, 男児. 2歳4カ月まで発育に特別問題はなかったが, その後肺炎様症状が頻回に出現した. 精査の結果, 感染性気腫性嚢胞を疑って3歳9カ月時に左S5区域切除術を施行し, 病理組織学的にCCAM（Stocker分類type II）と診断した. その後, 5歳時に再び発熱を主訴に来院. 胸部X線写真で, 増大した嚢胞内に鏡面像を認め, CCAM再発部への感染と診断した. 抗生剤などの投与によって炎症所見の改善を待ち, 左上葉切除術を施行した. CCAMは主に新生児期に見られる疾患であるが, 自験例は比較的まれとされる乳児期以後の発症例であったことから, 初回手術前にCCAMと確診できないまま区域切除術を施行したが, 切除断端面の遺残病変からの再発が認められた. 本疾患が疑われた場合, 肺葉切除術は不可欠と思われた. |
| Practice ： | 臨床医学：外科系 |
| Keywords ： | CCAM, 幼児期 |
