| Title ： |
大腿動脈送血に起因したmyonephropathic‐metabolic‐syndrome（MNMS）により腎不全を発症した小児開心術症例の1治験例 |
| Subtitle ： |
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| Authors ： |
白澤文吾, 浜野公一, 加藤智栄, 藤村嘉彦, 壷井英敏, 江里健輔 |
| Authors（kana） ： |
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| Organization ： |
山口大学医学部第1外科 |
| Journal ： |
日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： |
44 |
| Number ： |
10 |
| Page ： |
1902-1906 |
| Year/Month ： |
1996 / 10 |
| Article ： |
報告 |
| Publisher ： |
日本胸部外科学会 |
| Abstract ： |
患者は7歳, 男児. 総動脈幹症I型と診断され生後3カ月目にRastelli手術（Carpentier‐Edwards弁13mm）を受けた. 6歳時の心臓カテーテル検査により右室～肺動脈の圧較差がグラフトの相対的狭窄のため82mmHgと上昇していたため再手術目的で当科入院となった. 再手術は手術時間18時間50分, 体外循環時間6時間7分と長時間に及んだ. 長時間の大腿動脈送血によりmyonephropathic‐metabolic‐syndrome（MNMS）とそれによる急性腎不全, 下腿のcompartment症候群を来したため持続的携行型腹膜透析を施行することにより回復した. 心臓手術時の長時間大腿動脈送血を原因とするMNMSには術後十分な留意が必要である. 止むを得ず大腿動脈送血で体外循環を開始する場合には, 可及的早期に順行性送血に変更するか, あるいは人工血管を間置する工夫が必要であると思われた. |
| Practice ： |
臨床医学：外科系 |
| Keywords ： |
小児開心術, MNMS, 大腿動脈送血, 腎不全, compartment症候群 |
