| Title ： |
両側動脈管, 中心肺動脈欠損を伴う大血管転位, 心室中隔欠損兼肺動脈閉鎖症に対する段階的手術の1治験例 |
| Subtitle ： |
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| Authors ： |
安田博之**, 角秀秋, 井本浩, 麻生俊英, 塩川祐一, 安井久喬* |
| Authors（kana） ： |
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| Organization ： |
福岡市立こども病院心臓血管外科, *九州大学医学部心臓外科, **岐阜大学医学部第1外科 |
| Journal ： |
日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： |
44 |
| Number ： |
10 |
| Page ： |
1907-1911 |
| Year/Month ： |
1996 / 10 |
| Article ： |
報告 |
| Publisher ： |
日本胸部外科学会 |
| Abstract ： |
両側動脈管を有する中心肺動脈欠損症に対し, 左右それぞれの肺動脈の形成とシャント作成を行った後, Rastelli手術を施行し（Staged Repair）, 良好な結果を得たので報告する. 症例は1歳11カ月, 女児. 超音波検査, 心血管造影検査にて, 中心肺動脈欠損, 両側動脈管, 肺動脈閉鎖, 心室中隔欠損症, 大血管転位, 右側大動脈弓と診断した. 段階的な手術を行い最終手術を目指すこととした. 生後2カ月と8カ月に異種心膜ロールを用いた肺動脈幹作成と体―肺動脈短絡術をそれぞれ左側, 右側に施行した. 最終手術は1歳11カ月にRastelli手術を行った. 術後経過は順調であった. 両側動脈管を伴う中心肺動脈欠損の症例は極めて稀であり, その合併する心奇形のために予後が不良である. このような症例の治療は早期に方針を決定し計画的に行うことが重要であると考えられる. |
| Practice ： |
臨床医学：外科系 |
| Keywords ： |
両側動脈管, 中心肺動脈欠損, 段階的手術, Rastelli型手術 |
