アブストラクト(44巻10号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : Lead removal kit(R)により右房内遺残ペースメーカー電極を抜去し得た1例
Subtitle :
Authors : 中田達広, 佐藤尚, 大須賀洋*, 高橋広, 甲谷孝史**, 河内寛治
Authors(kana) :
Organization : 愛媛大学医学部第2外科, *愛媛大学医学部看護学科, **宇和島社会保険病院外科
Journal : 日本胸部外科学会雑誌
Volume : 44
Number : 10
Page : 1925-1928
Year/Month : 1996 / 10
Article : 報告
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 症例は65歳, 男性. 他院にて左鎖骨下にペースメーカーを植え込まれた. ポケットの局所感染を繰り返すため, 対側へのペースメーカー植え込み後, 感染ジェネレーターを除去し電極を切断, 皮下に固定した. その後も遷延する発熱や, 左鎖骨下静脈の閉塞性静脈炎を認めた. 術後7カ月には右房内にまで落ち込む結果となったので, 全身性感染防止のため遺残電極を抜去することとした. 手術は右頸部襟状切開し, 右内頸静脈を露出, 同静脈よりバスケットカテーテルを用いて電極断端を血管外に引き出した後Lead removal kit(R)を使用し抜去した. 電極右房内遊走例に対しては, 体外循環下の抜去を施行する前に, 内頸静脈からのアプローチ, 次に電極断端の位置に応じた胸骨縦切開を加えての, 上大静脈からのアプローチ等, 段階的な抜去方法を試みるべきと考える.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords : ペースメーカー, 感染, Lead removal kit
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