アブストラクト（44巻10号：日本胸部外科学会雑誌）
| Title ： | 右室冠状動脈瘻と冠状動脈狭窄を伴う純型肺動脈閉鎖症に対し三尖弁閉鎖術後にTotal cavopulmonary connectionを行った1例 |
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| Subtitle ： | |
| Authors ： | 長泰則, 福田豊紀, 鈴木孝明, 秋顕 |
| Authors（kana） ： | |
| Organization ： | 東京都立清瀬小児病院心臓血管外科 |
| Journal ： | 日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： | 44 |
| Number ： | 10 |
| Page ： | 1929-1934 |
| Year/Month ： | 1996 / 10 |
| Article ： | 報告 |
| Publisher ： | 日本胸部外科学会 |
| Abstract ： | 純型肺動脈閉鎖症（PA/IVS）は右室冠状動脈瘻（fistula）を伴う頻度が高い. なかでもfistulaに伴って冠状動脈狭窄あるいは閉塞を認める症例の予後は不良で, 現在有効な治療法は確立されていない. 今回われわれは初期から多発性のfistulaが認められ, Central AP shunt＋Brock手術後に左冠状動脈狭窄を認めるようになり, 左室機能の低下を示したPA/IVSの1例を経験した. 本症例に対しては右室経由の冠状動脈血流の維持が必要との判断から, 二期手術で肺動脈弁及び三尖弁を閉鎖すると同時にGlenn shuntを造設した. 二期手術後は冠状動脈狭窄の軽減と左室機能の改善がみられ, 三期的にtotal cavopulmonary connection（TCPC）を完成し良好な結果を得た. しかし冠状動脈狭窄の予後に関してはまだ不明な点が多く, 今後とも詳細な観察が必要である. |
| Practice ： | 臨床医学：外科系 |
| Keywords ： | 純型肺動脈閉鎖症, 右室冠状動脈瘻, 冠状動脈狭窄, 三尖弁閉鎖術, TCPC手術 |
