アブストラクト(44巻10号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 有茎大網被覆を用い, 多臓器不全発生にもかかわらず救命し得た特発性食道破裂の1治験例
Subtitle :
Authors : 河野哲也, 木下友順, 中村俊幸, 井之川孝一
Authors(kana) :
Organization : 飯田市立高松病院外科
Journal : 日本胸部外科学会雑誌
Volume : 44
Number : 10
Page : 1949-1952
Year/Month : 1996 / 10
Article : 報告
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 患者は64歳, 男性嘔吐後の激しい心窩部痛を主訴にショック状態で来院した. 初診時胸部単純X線写真の縦隔気腫像, 左胸水にて食道破裂を疑い, 食道造影にて胸部下部食道の破裂と確診し, 発症後約8時間で緊急手術を施行した. 手術は破裂部を一期的に閉鎖し, 有茎大網被覆を用いた. 術後多臓器不全を併発するも縫合不全は認めず, 術後265日退院となった. 自験例及び報告例より特発性食道破裂の外科治療に際しては発症早期に破裂部を一期的縫合閉鎖し, 術後縫合不全を予防する目的で有茎大網被覆を用いることが有用と思われた.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords : 特発性食道破裂, 有茎大網被覆
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