| Title ： |
冠状動脈バイパス手術に対するscheduled intra-aortic balloon pumping（IABP）の有用性 |
| Subtitle ： |
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| Authors ： |
伊東博史, 加藤智栄, 浜野公一, 郷良秀典, 藤村嘉彦, 壷井英敏, 江里健輔, 古川昭一*, 小田達郎*, 宮本正樹** |
| Authors（kana） ： |
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| Organization ： |
山口大学医学部第1外科, *済生会山口病院, **社会保険徳山中央病院 |
| Journal ： |
日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： |
44 |
| Number ： |
11 |
| Page ： |
1976-1979 |
| Year/Month ： |
1996 / 11 |
| Article ： |
原著 |
| Publisher ： |
日本胸部外科学会 |
| Abstract ： |
冠状動脈バイパス手術（CABG）におけるscheduled intra-aortic balloon pumping（IABP）の有用性について検討した. Scheduled IABPの適応基準を, 左主冠状動脈（LMT）病変, 不安定狭心症, 低左心機能（Ejection fraction（EF）＜40％）のいずれか有する症例とした. 対象は1989年12月から1994 年11月までに当科及び関連施設でscheduled IABPを行ったCABG症例11例（scheduled IABP群：LMT病変4例, 不安定狭心症3例, 低左心機能4例）, また, scheduled IABPの適応でありながらscheduled IABPを行わなかった5例（unscheduled IABP群：LMT病変2例, 不安定狭心症2例, 低左心機能1例）とし, この2群を比較した. 年齢, 術前心機能, 体外循環時間, 大動脈遮断時間で2群間に差はなかった. しかしながらunscheduled IABP群では体外循環からの離脱は困難で, 5例中4例（80％）にIABPを離脱時に必要とした. 術後のIABPの装着期間は, scheduled IABP群では1.7日であったが, unscheduled IABP群で平均4.0日と有意に長かった（p＜0.05）. また, scheduled IABP群では死亡例は認めなかったのに対し, unscheduled IABP群では5例中3例（60％）の死亡（p＜0.05）を認めた. 以上のようにhigh risk症例に対するscheduled IABPは有用であった. |
| Practice ： |
臨床医学：外科系 |
| Keywords ： |
IABP, CABG, LMT病変, 不安定狭心症, 低左心機能 |
