アブストラクト（44巻11号：日本胸部外科学会雑誌）
| Title ： | 腫瘍最大径3cm以下の末梢部肺癌切除症例の検討 |
|---|---|
| Subtitle ： | |
| Authors ： | 田尻道彦, 石井治彦, 山形達史, 石橋信 |
| Authors（kana） ： | |
| Organization ： | 神奈川県立がんセンター外科第1科 |
| Journal ： | 日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： | 44 |
| Number ： | 11 |
| Page ： | 1993-1999 |
| Year/Month ： | 1996 / 11 |
| Article ： | 原著 |
| Publisher ： | 日本胸部外科学会 |
| Abstract ： | 当センターにおいて切除した腫瘍最大径3cm以下の末梢部肺癌183例を対象とし, 臨床病理学的性格と予後について検討した. 腫瘍最大径別では1cm以下16例, 1＜, ≦1.5cm23例, 1.5＜, ≦2cm43例, 2＜, ≦3cm101例であった. 組織型別では腺癌134例, 扁平上皮癌31例, 腺扁平上皮癌6例, 小細胞癌4例, 大細胞癌2例, カルチノイド6例であった. n因子別ではn0134例, n120例, n229例であった. 腫瘍最大径が小径なほどn0, p0+p1, ly0が多い傾向が有意に認められた. 特に腫瘍最大径1cm以下では, 全例リンパ節転移, 肺内転移及び肺癌死を認めず良好な予後が期待された. 最大径1cmを超える症例では, n及びpm陽性症例が増加し, 5年生存率は低下した. 多変量解析では最も予後に影響するのはn因子であり, 肺癌手術症例の予後改善のためには, n0が多い腫瘍最大径1.5cm以下の段階で切除することが重要であると思われた. |
| Practice ： | 臨床医学：外科系 |
| Keywords ： | 末梢部小型肺癌, 腫瘍径, 予後因子, 多変量解析 |
