アブストラクト(44巻11号:日本胸部外科学会雑誌)
Title : | 後縦隔に発生した巨大平滑筋腫の1切除例 |
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Subtitle : | |
Authors : | 中村雅彦, 橘秀夫, 迎山恭臣 |
Authors(kana) : | |
Organization : | 国立加古川病院外科 |
Journal : | 日本胸部外科学会雑誌 |
Volume : | 44 |
Number : | 11 |
Page : | 2082-2086 |
Year/Month : | 1996 / 11 |
Article : | 報告 |
Publisher : | 日本胸部外科学会 |
Abstract : | 症例は57歳, 女性. 右側臥位での咳嗽を主訴として来院. 胸部X線写真で, 左後縦隔に小児頭大腫瘍を認め, MRI検査では, T1強調画像で軟部組織と同等の信号強度, T2強調画像で高信号であった. CT下針生検の結果, 神経鞘腫を疑い, 摘出術を施行した. 術中所見では左迷走神経, 食道, 気管支, 大血管との連続性は認めず, 原発巣不明の縦隔平滑筋腫と診断した. 本疾患の本邦における報告は10例とまれであるが, 中高年女性の右後縦隔に多く, 腫瘍径は非常に大きくなる傾向にある. 発生母地については, 中胚葉の迷入平滑筋組織由来であるとする説と血管平滑筋由来であるとする説があり, 自験例の場合, 小血管の周囲に紡錘状の腫瘍細胞が渦巻き状に増殖していたことから特殊染色を含めた病理学的所見とも合わせ, 後者であると考えられた. |
Practice : | 臨床医学:外科系 |
Keywords : | 縦隔腫瘍, 平滑筋腫 |