Title : |
上行大動脈石灰化及び閉塞性動脈硬化症のため体外循環心拍動下に施行した冠状動脈バイパス術の1例 |
Subtitle : |
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Authors : |
岡村吉隆, 杉田洋一, 望月吉彦, 飯田浩司, 森秀暁, 嶋田晃一郎 |
Authors(kana) : |
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Organization : |
獨協医科大学胸部外科 |
Journal : |
日本胸部外科学会雑誌 |
Volume : |
44 |
Number : |
11 |
Page : |
2104-2108 |
Year/Month : |
1996 / 11 |
Article : |
報告 |
Publisher : |
日本胸部外科学会 |
Abstract : |
上行大動脈石灰化のため大腿動脈送血にて体外循環を開始したが至適流量が得られない例に心拍動下に冠状動脈バイパス術(CABG)を施行した. 症例は64歳, 男性. 3回の脳梗塞の既往と術前2回の心蘇生を受けた既往を有していた. 3枝病変と僧帽弁閉鎖不全症に対し冠状動脈バイパス術と僧帽弁形成術の予定で手術に臨んだ. 大腿動脈送血, 右房脱血にて体外循環を開始したが1.5L/min/m2しか流量が得られず心停止下の手術は困難であった. 僧帽弁形成術は断念し心拍動下に左内胸動脈―前下行枝, 右胃大網動脈―右冠状動脈の2枝バイパス術を行った. 術後は合併症もなく順調に経過した. 退院前の検査で僧帽弁閉鎖不全症は不変だがバイパスは開存していた. 術後1年を経過した現在自覚症状なく良好な生活を送っている. 至適体外循環が得られない例に心拍動下の冠状動脈バイパス術は有用と考える. |
Practice : |
臨床医学:外科系 |
Keywords : |
冠状動脈バイパス術, 心拍動下手術, Aortic no touch technique, 動脈グラフト |