アブストラクト（44巻12号：日本胸部外科学会雑誌）
| Title ： | パッチ閉鎖術後に発生した遠位弓部大動脈瘤に対する弓部全置換術の1例 |
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| Subtitle ： | |
| Authors ： | 鉢呂芳一, 菊池洋一, 櫻田卓, 椎久哉良, 加賀谷闊 |
| Authors（kana） ： | |
| Organization ： | 国立療養所帯広病院心臓血管外科 |
| Journal ： | 日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： | 44 |
| Number ： | 12 |
| Page ： | 2172-2176 |
| Year/Month ： | 1996 / 12 |
| Article ： | 報告 |
| Publisher ： | 日本胸部外科学会 |
| Abstract ： | 症例は, 65歳, 男性. パッチ閉鎖術施行3年後, 同部位及びその周辺に発生した遠位弓部大動脈瘤に対し, 胸骨正中切開下に, 弓部大動脈全置換術を施行し良好な結果を得た. 体外循環における送血部位としては, 逆行送血による脳合併症を予防するため上行大動脈を選択し, また脳保護手技としては選択的脳灌流法（SCP）を用いた. 嚢状動脈瘤に対する手術術式としては, パッチ閉鎖術あるいは人工血管置換術などが用いられてきたが, その選択及び適応もいまだ一定の見解は得られておらず, パッチ閉鎖術後同部位に対する再手術例の報告は極めて少ない. 本症例の経験から胸部大動脈嚢状瘤に対しては, 初回手術より人工血管置換術を考慮すべきと考えられた. 胸部大動脈嚢状瘤に対するパッチ閉鎖術後の再手術例の報告は極めて少ない. また, 遠位弓部大動脈瘤手術は到達法, 補助手段, 手術術式の選択など議論が多く, いまだ満足すべき手術成績が得られていない. |
| Practice ： | 臨床医学：外科系 |
| Keywords ： | パッチ閉鎖術, 遠位弓部大動脈瘤, 再手術, 弓部全置換術 |
