アブストラクト（44巻12号：日本胸部外科学会雑誌）
| Title ： | 前縦隔及び心嚢内に同時発生した脂肪肉腫の1例 |
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| Subtitle ： | |
| Authors ： | 木山宏, 田辺貞雄, 長澤城幸, 入江嘉仁, 大島永久, 山田崇之 |
| Authors（kana） ： | |
| Organization ： | 獨協医科大学越谷病院心臓血管外科 |
| Journal ： | 日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： | 44 |
| Number ： | 12 |
| Page ： | 2191-2195 |
| Year/Month ： | 1996 / 12 |
| Article ： | 報告 |
| Publisher ： | 日本胸部外科学会 |
| Abstract ： | 今回, 心嚢内に同時発生した縦隔原発脂肪肉腫の1例を経験したので, 本邦報告20例の検討と若干の文献的考察を加え報告する. 症例は50歳, 男性. 人間ドックで胸部X線写真異常陰影を指摘され当院受診した. 胸部CTで前縦隔腫瘍と診断され手術を施行した. 前縦隔と心嚢内に同じ性状の腫瘍を認め, 外科的に完全摘出した. 病理組織学的診断はEnzinger分類の分化型脂肪肉腫で, 3年経過した現在再発はなく外来で経過観察中である. 縦隔原発脂肪肉腫はまれだが, 他の部位の脂肪肉腫より予後が悪かった. また放射線療法と化学療法は無効で外科的完全摘出が必要と考えられた. 脂肪肉腫は比較的頻度の高い軟部肉腫だが, 近位四肢深部, 後腹膜に多く縦隔原発例は比軟的少ない. Russelら1）は全脂肪肉腫202例中縦隔原発例は1例（0.05%）, また和田ら2）は全縦隔腫瘍1,546例中脂肪肉腫は2例（0.13%）と報告している. 今回われわれは前縦隔及び心嚢内に同時発生した脂肪肉腫の1切除例を経験したので若干の文献的考察を加え報告する. |
| Practice ： | 臨床医学：外科系 |
| Keywords ： | 縦隔腫瘍, 脂肪肉腫, 外科的完全摘出 |
