アブストラクト（45巻1号：日本胸部外科学会雑誌）
| Title ： | 大動脈炎症候群にてBentall-弓部人工血管置換術後の炎症再燃による弁輪部不全形成（composite graft detachment）に対し緊急補修手術にて救命し得た1例 |
|---|---|
| Subtitle ： | 症例 |
| Authors ： | 田中佐登司, 渡辺直, 林和秀, 小川雅彰, 山西秀樹, 南勝晴 |
| Authors（kana） ： | |
| Organization ： | 北光循環器病院心臓血管外科 |
| Journal ： | 日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： | 45 |
| Number ： | 1 |
| Page ： | 67-72 |
| Year/Month ： | 1997 / 1 |
| Article ： | 報告 |
| Publisher ： | 日本胸部外科学会 |
| Abstract ： | 大動脈炎症候群による大動脈弁輪拡張症（AAE）, 大動脈弁閉鎖不全症（AR）IV°, 上行弓部大動脈瘤を呈した19歳, 男性に対し, 脳分離体外循環を用いてBentall手術（Piehler変法）及び弓部人工血管置換術を施行した. 初回手術より5カ月後, 高度貧血と肺炎様症状で来院. 入院後, 急性左心不全症状を呈し, ショック症状に陥った. 精査により大動脈弁位人工弁機能不全と診断された. 人工呼吸管理とし, カテコラミン投与, 大動脈内バルーンパンピング（IABP）, 経皮的心肺補助装置（PCPS）による循環補助を行い緊急手術施行. 術中所見より大動脈炎症候群による炎症再燃に伴う大動脈弁輪部不全形成（composite graft detachment）と診断され, 大動脈弁輪部の補修を行い良好な結果を得た. 再手術後1年6カ月経過した現在, 大動脈炎症候群に対する炎症のコントロールはステロイド投与により厳重に行われ, 経過は順調である. |
| Practice ： | 臨床医学：外科系 |
| Keywords ： | 大動脈炎症候群, AAE, composite graft detachment, 人工弁機能不全, 再手術 |
