アブストラクト(45巻1号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 大動脈弁閉鎖不全を呈した無冠洞バルサルバ洞動脈瘤の1手術例
Subtitle : 症例
Authors : 河内和宏, 山崎和裕, 石井修, 小宮達彦, 中村智宏, 神崎義雄
Authors(kana) :
Organization : 倉敷中央病院心臓血管外科
Journal : 日本胸部外科学会雑誌
Volume : 45
Number : 1
Page : 84-87
Year/Month : 1997 / 1
Article : 報告
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 極めてまれな大動脈弁閉鎖不全(AR)を合併する無冠洞心外型のバルサルバ洞動脈瘤(VA)の1例を経験した. 症例は3歳時よりARI度を指摘された11歳, 男児. ARの増強を認めたため入院した. 心エコー及び心血管造影にてARIII度を合併する無冠洞VAと診断した. 手術所見で瘤は無冠洞左側に存在し, 後外側方向に突出していた. 瘤により無冠尖は左室側へ逸脱し, 左冠尖と無冠尖の間の交連部は離開しており, これがARの原因であった. 弁尖性状良好であり大動脈弁形成術が可能であった. 無冠尖両側の交連部形成並びに吊り上げを行った. 同時に瘤は内腔からのパッチ閉鎖を行った. パッチの縦径は瘤の縦径の半分とし弁輪吊り上げ効果を付加した. ARの著明な改善を認め経過良好であった. 術式として大動脈弁形成術が有効であった. 大動脈弁閉鎖不全(AR)を呈した非破裂心外型のバルサルバ洞動脈瘤(VA)の1例を経験したので文献的考察を加え報告する.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords : 心外型無冠洞バルサルバ洞動脈瘤, 大動脈弁閉鎖不全
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