アブストラクト（45巻1号：日本胸部外科学会雑誌）
| Title ： | 赤芽球癆を合併した胸腺腫4症例の検討 |
|---|---|
| Subtitle ： | 症例 |
| Authors ： | 向田尊洋, 青江基, 山下素弘, 伊達洋至, 安藤陽夫, 清水信義 |
| Authors（kana） ： | |
| Organization ： | 岡山大学医学部第2外科 |
| Journal ： | 日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： | 45 |
| Number ： | 1 |
| Page ： | 96-101 |
| Year/Month ： | 1997 / 1 |
| Article ： | 報告 |
| Publisher ： | 日本胸部外科学会 |
| Abstract ： | 胸腺腫には重症筋無力症, 赤芽球癆, 低γ-グロブリン血症などの自己免疫疾患が合併することが知られている. 当科で経験した胸腺腫122例中, 赤芽球癆を合併した胸腺腫は4例（3.3％）であった. そこで赤芽球癆合併胸腺腫4例について臨床病理学的検討を行った. 年齢分布は41～66歳, 平均年齢58.0歳で, 男女比は1：1であった. すべての症例に何らかの自己抗体を認め, 2例にT細胞の増加を認め, 1例にエリスロポエチン産生抑制とEBウイルス抗体を認めた. 全例に手術を施行し, 臨床病期（正岡）でI, III, IVa, IVb期がそれぞれ1例であった. 病理組織では混合型3例, リンパ球優位型1例であった. 2例は治療関連死であったが, PRCAに関しては術後補助療法を全例に施行し有効率は100％であった. 胸腺腫には重症筋無力症（MG）, 赤芽球癆（PRCA）, 低γ-グロブリン血症などの自己免疫疾患が合併することが知られている. |
| Practice ： | 臨床医学：外科系 |
| Keywords ： | 赤芽球癆, 胸腺腫, 自己抗体 |
