| Title ： |
肺気腫に対するlung volume reduction surgeryの経験 |
| Subtitle ： |
症例 |
| Authors ： |
田中慶太, 福島鼎, 小松彦太郎, 相良勇三, 佐藤伸之, 宮島邦治 |
| Authors（kana） ： |
|
| Organization ： |
国立療養所東京病院呼吸器外科 |
| Journal ： |
日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： |
45 |
| Number ： |
2 |
| Page ： |
181-186 |
| Year/Month ： |
1997 / 2 |
| Article ： |
報告 |
| Publisher ： |
日本胸部外科学会 |
| Abstract ： |
びまん性肺気腫2症例に対してlung volume reduction surgery（LVR）を行い, 呼吸機能の改善を得た. 症例はいずれもHugh-Jones分類III度の男性. 術前胸部CT写真（band display）及び肺血流シンチより, 主な気腫性病変が両側上葉に存在していた. 胸骨正中切開にて開胸し, 吸収性ポリグリコール酸フェルトを装着した自動縫合器を使用して両側肺尖部の部分切除を施行した. 術後の1秒量は0.51Lから1.27L（症例1）, 0.68Lから0.85L（症例2）に増加した. また1秒率も24.8％から40.6％（症例1）, 39.8％から44.0％（症例2）に改善した. LVRは肺気腫症例の呼吸機能改善に有効であり, 有望な外科治療であると思われた. びまん性肺気腫症例に対する外科治療として, 胸腔鏡下レーザー療法が本邦でも積極的に施行されているが, 最近Cooperら1）は胸骨正中切開下にlung volume reduction surgery（LVR）を行い, 良好な成績を報告した. |
| Practice ： |
臨床医学：外科系 |
| Keywords ： |
びまん性肺気腫, 胸骨正中切開, lung volume reduction surgery |
