アブストラクト（45巻2号：日本胸部外科学会雑誌）
| Title ： | 狭心症, 連合弁膜症, 慢性心房細動を合併した超高齢者（82歳）の一期的手術の経験 |
|---|---|
| Subtitle ： | 症例 |
| Authors ： | 岡田健志, 末田泰二郎, 四方裕夫, 渡橋和政, 森田悟, 松浦雄一郎 |
| Authors（kana） ： | |
| Organization ： | 広島大学医学部第1外科 |
| Journal ： | 日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： | 45 |
| Number ： | 2 |
| Page ： | 191-194 |
| Year/Month ： | 1997 / 2 |
| Article ： | 報告 |
| Publisher ： | 日本胸部外科学会 |
| Abstract ： | 患者は労作時呼吸困難を主訴とし冠状動脈病変を有する慢性心房細動, 大動脈弁閉鎖不全兼狭窄, 僧帽弁閉鎖不全, 三尖弁閉鎖不全の82歳, 男性. 全身状態が良好で, 肺肝腎機能も保たれていたため, 根治術（冠状動脈バイパス術, 二弁置換術, 三尖弁輪縫縮術, 左房隔離術）を施行した. 高齢なため, 手術時間の短縮と手術侵襲の軽減に努め, 良好な結果を得た. Maze術に比しはるかに心房切開が少なく手術時間の短縮が得られる左房隔離術は, 高齢者の慢性心房細動に対して有用な術式と考えられた. 正確な術前状態の把握と手術時間の短縮により, 80歳以上の超高齢者の連合弁膜症でも心房細動に対する手術を含めて, 積極的に対処すべきと思われた. 労作時呼吸困難を主訴とし連合弁膜症, 虚血性心疾患, 慢性心房細動（Af）を合併した82歳の超高齢者に一期的根治術を施行した. 根治性を高めつつ, 心停止時間, 手術時間の短縮をはかり可及的手術侵襲の軽減が得られよう従来のMaze手術に対し左房隔離術を行う術式を選択し, 良好な結果を得たので報告する. |
| Practice ： | 臨床医学：外科系 |
| Keywords ： | 高齢者, 弁膜症, 虚血性心疾患, 慢性心房細動, 左房隔離術 |
